フジツボの話

ある男性が海水浴に来ていた。

 

歩いてる時に、ふと、

 

フジツボが沢山いる岩場で

転んでしまった。

 

膝を少し切る程度の

軽いケガだったので、

 

簡単な治療をして、

ひと泳ぎした後に家に帰った。

 

それから数週間後、

男性は自分の足が痛むのを感じた。

 

最初はズキズキといった

痛みであったが、

 

時間が経つにつれて、

 

我慢出来なくなるほどの

痛みになった。

 

歩くと「ジョリ、ジョリ、」と、

変な音までするようになって、

 

いよいよマズイと思った男性は、

病院に駆け込んだ。

 

医者は男性の膨れて痛そうな

足を調べるために、

 

レントゲンで男性の足を

撮影することにした。

 

写真を見て、

医者は絶句した。

 

今まで彼も経験したことのない

症状である。

 

なんと、

男性の膝の中には、

 

フジツボがびっしりと

繁殖していたのである。

 

検証

この「フジツボ」の話は、

派生系がある。

 

傷口からフジツボの卵が入り込み、

体内で寄生するというもの。

 

しかし、

 

フジツボが人間の体内で

生きることは不可能。

 

なぜなら、

 

海水の浸透圧濃度(3.5%)と、

人間の体内の浸透圧濃度(0.9%)は、

 

大きく異なるからである。

 

フジツボは海洋生物なので、

 

海水よりも塩分濃度の低い

水溶液中では生存出来ない。

 

ただ、実際に岩場のフジツボで

ケガをしたという人は多いらしい。

 

海水浴に行った際にはご注意を。

 

(フジツボ)

 

(終)

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