謎怖 59巻（全20話）

  俺の実家は古い木造で、中でも『仏間』がなんだか妙だった。   そこだけ異様に空気が重くて、居心地が悪い感じがした。   窓がなく、四方を襖戸で囲まれていて、襖を開けっ放しにしていると、や・・・

「仏間に漂うものとその後」の続きを読む

  これは、夜の会社で怖い体験をした話。   私はコールセンターに勤務している。   勤務先は５階建ての自社ビルで、最上階がオペレーターが電話応対をするフロア。   １～４階は事務・・・

「２０時の境界線と見えない話し声たち」の続きを読む

  私には、とても後悔していることがあります。   その後悔は、日に日に強くなっています。   ３年前、主人が亡くなりました。   主人は節約が好きで、堅実で真面目な人でした。 &・・・

「見えなかった私と見えていた彼」の続きを読む

  これは、私が小学生くらいの頃の奇妙な体験話。   当時は姉と一緒に２段ベッドを使っていた。   ベッドの上は姉で、私が下。   しかし姉は寝相が悪く、よく手足を柵からはみ出させ・・・

「その手を引っ張ってみたら」の続きを読む

  これは、新築で住み始めた今の家での話。   ここには私が中学２年の時に引っ越してきました。   引っ越してしばらくしてからのこと、夕飯を食べて居間でテレビを見ていると、２～３日に１度は父・・・

「父と私だけが感じたもの」の続きを読む

  これは、大学時代のひとつ上の先輩の話。   彼女が小学４年生の頃のこと、学校からの帰り道に、いつもある脇道から出てくる中年の男性がいたそうで。   しかも常に彼女がその脇道を通りかかる時・・・

「二度現れた足を欲する者」の続きを読む

  これは、大学の医学部時代の同期の話。   在学中は一緒に馬鹿をやった中ですが、今は専門を違えており、なかなか会う機会もありません。   そんな彼に久々に会った時のこと。   お・・・

「消えた命とドアの向こうの何か」の続きを読む