怖 90巻（全20話）（3 / 3ページ）

  親友が祖母から聞いたという話。   親友の祖母は、若い頃に長野県の田舎で病気がちな母と住んでいて、その家の庭には大きくて立派な柿の木があったらしい。   ある秋の夕暮れ、祖母は縁側でお茶・・・

「その木で首を吊って死んでみたくなった」の続きを読む

  うちの爺さんの田舎は茨城なのだが、昔は土葬だったそうだ。   また、その頃の棺桶は樽のようなもので、遺体は体育座りにして入れられいたという。   その墓地は浜辺のすぐ後ろの雑木林にあった・・・

「海に飲み込まれた無縁仏が人を呼び入れている」の続きを読む

  地元のお寺に安置されているお地蔵さんの話。   我が家の住む町は、海辺の小さな田舎町。   母がまだうら若き乙女だった頃、近所の婆さまが死んだ。   その婆さまは、頼まれたら鳴・・・

「死んだ婆さまがいつも拝んでいたお地蔵さん」の続きを読む

  私が中学３年生の時の話。   塾の帰りに地下鉄に乗った時のこと。   そこは始発駅だったので発車するまでの数分間は電車が止まった状態で、土曜の夕方なのに車内はとても空いていた。 &nbs・・・

「この手袋、はめてくれませんか？」の続きを読む

  知り合いの話。   彼は山奥の町で公務員をしている。   大雪が降った日は、除雪車に乗って雪を片付けるのも仕事なのだそうだ。   その除雪車が何やらおかしかったらしい。 &nb・・・

「動物をよく巻き込む除雪車」の続きを読む

  白神山地は熊の湯温泉の主人の話。   ある日の夕方、この熊の湯温泉の主人のもとに、「山菜採りが滑落遭難した」との一報が入った。   主人が現場に駆けつけると、既に地元警察や救助隊が来てお・・・

「絶命しているであろう女房が谷底から呼んでいる」の続きを読む