【特集】2024年・怖い話ランキング20

2024年(令和6年)1月~12月の期間に新規投稿した話の中で、閲覧数の多かったものや私個人の好みから厳選して『20話』ピックアップしました。お暇な時などに、ごゆっくりと怖い話をお楽しみください。

 

なお、次回の投稿は新年1月6日(月)からを予定しています。

 

2025年も引き続き『怖話ノ館(こわばなのやかた)』をどうぞよろしくお願いします。

※12/28(土)~1/5(日)の新規投稿はお休みします。

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2024年・怖い話ランキング20

1、人形に石を投げつけた日の夜の怪奇

人形に石を投げつけた日の夜の怪奇

これは、これまでの僕の人生で一度だけ体験した怪奇な話。通っていた小学校の裏に、小さな山があった。そこには地元では有名な神社があり、学校の帰りにいつも友達とかくれんぼなどをして遊んだ。ある日のこと、日が暮れてかくれんぼも終わり友達と集まっていると、ふと神社のお賽銭箱の脇に『古い女の子の和人形』が置い…

 

2、忘れられない一夜と翌日の電話

忘れられない一夜と翌日の電話

これは、僕が中学1年生の時に体験した話。むせ返るような暑い夜、僕と同じくオカルト好きな友達2人と共に、地元でも評判の『廃屋』に忍び込んだ。夏休みということもあり、時刻は雰囲気的に盛り上がりそうな丑三つ時を選んだ。その廃屋は山の中腹くらいにあり、自転車で行くにはきつかったが、なんとか辿り着いた…

 

3、思い出の場所に出る幽霊

思い出の場所に出る幽霊

中学の頃の俺は、あまり友達がいなかった。だけど、一人だけ親友と呼べるくらいに仲の良い異性の友人がいた。小学校からの付き合いで、お互いの家で一緒にご飯を食べたりするほど親しかった。ただ、その友人は結構自分勝手なところがあって、そのせいであまり評判は良くなかった。「その性格、直したほうがいいよ」と…

 

4、ふとした瞬間に開かれる異世界の秘密

ふとした瞬間に開かれる異世界の秘密

3つ上の姉は、小さい頃から「何かの蓋を開けると時々そこに変な景色が見える」という。その景色は、風に揺れる緑の草原の向こうに小高い丘があって細い木が一本立っている、そして空は青く風が強いのか白い雲が流れるように早く動いている、何の変哲もないどこかで見たような風景。それは絵画やテレビの映像のようなもの…

 

5、猫が見つめる場所と潜む何か

猫が見つめる場所と潜む何か

これは、仲の良い友達のヨシキの話。ヨシキは一人暮らしで、猫を飼っている。とても人懐っこい猫で、俺もヨシキの家に行くと1日中でも遊んでやっている。ある日、「出かけるので留守番していてくれ」と言われた。猫がいるから退屈しないので、「いいよ」と引き受けた。猫じゃらしで遊んでいると、猫は愛らしく…

 

6、毎朝変わる彼女の駅

毎朝変わる彼女の駅

X駅とZ駅の間に、A、B、Cと各駅停車しか止まらない駅が3つ続く。X駅とZ駅との短い距離の間に、この3つの駅はひしめき合うように配置されており、なぜか不思議な存在感を放っている。これは、その路線で通学していた頃の話。僕は毎朝同じ時間の同じ車両の窓際に寄りかかって通学していたのだが、ある朝、A駅で…

 

7、血の匂いと共有された幻覚

血の匂いと共有された幻覚

学生時代、私は地元の小さなタレント事務所に所属し、時々エキストラ的な仕事をして小遣いを稼いでいた。これは、ある県の田舎に1泊2日のロケに行った時のこと。予算が限られた仕事で、民宿では男性4人が8畳ほどの細長い和室に詰め込まれた。仕事が夜遅くに終わったため、皆かなり疲れていた。だべりもそこそこに…

 

8、母のヤバさが一番の恐怖だった

母のヤバさが一番の恐怖だった

私の曾祖母が霊媒師だったので、我が家は心霊系の話題がわりと日常でした。そんな我が家の怖い実話をひとつ。私は高校卒業まで、南西諸島のとある島に住んでいました。高3の時、島の歴史を知るために色々と周る郷土学習の授業があり、そのコースの中に”風葬”と思われる、戦争時代の先祖の骨がまだ野ざらしになっている…

 

9、大好きだったけど幽霊は怖いわ

大好きだったけど幽霊は怖いわ

その人は私が前に勤めていた会社のOLさんで、名前を明子さんという。彼女の家は大家族で、子供部屋は弟や妹たちが使っており、彼女は小学生の頃からおばあちゃんの部屋で一緒に寝ていたそうで。そして彼女が中学1年の春、そのおばあちゃんが亡くなった後もその部屋で一人で寝ていた。その年のお盆のある日、寝ていると…

 

10、覚えのない最終面接のお知らせ

覚えのない最終面接のお知らせ

会社の一次面接が終わり、クタクタに疲れて帰宅する。大学4年の秋。どこかしらから内定をもらわなくては、いよいよマズい。パソコンを起動してメールをチェックすると、一昨日に就活Webサービスから一斉送信したエントリーシートの結果がちらほら返ってきている。お祈りメールばかりの中、ひとつのメールが目に留まる…

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11、田んぼに現れた見てはいけない存在

田んぼに現れた見てはいけない存在

これは3年前、まだ高校2年だった頃の話。趣味がロードレーサーで遠出することで、大型連休に入れば、必ず従弟の家へ遊びに行っていた。夏休みに入ってすぐのこと、従弟の家に向かう途中には一面が田んぼだらけの道があり、そこを走っていたら何か白いものが左の方でうねうねしていた。はっきりと見えなくて、その時は…

 

12、滝の傍で巡り会った美女と白い蛇

滝の傍で巡り会った美女と白い蛇

これは、知り合いの男性から聞いた体験談。堂本さんはテレビ局の下請けの番組制作会社で、旅番組を作るプロデューサーをやっている。その堂本さんが「某所に良い感じの秘湯がある」と情報を得て、一人で下見のロケハンに行った時のこと。現地でガイドの男性の運転する車に乗り、山奥にある秘湯に向かった。かなりの山奥…

 

13、雪山で身動きが取れなくなったその時

雪山で身動きが取れなくなったその時

これは、父から聞いた話。父が昔、雪深い山の現場でバイトをしていた時のこと。そこには妻子をおいて季節労働に来ている男性がいて、皆から頼られるリーダーとして現場を仕切っていた。そんなある日、現場に入ったばかりの若造二人が、猛吹雪の中を調子に乗って飲みに行ってしまった。案の定、いつまで経っても帰って…

 

14、亡き親友からの警告電話

亡き親友からの警告電話

久しぶりに亡くなった父の夢を見て、ふと思い出しました。これは、私が小学2年生だった頃の話です。まだその頃は病気で療養中の父も一時退院できる時もあったので、自宅で一緒に過ごしていたこともありました。亡くなった父は、よく不思議な現象を口にする人でした。例えば、「友達と山へ遊びに出かけたけれど突然雨が…

 

15、誰も触れていないのに鳴り響くシの音

誰も触れていないのに鳴り響くシの音

これは、私が小学5年生の時の話。うちの小学校の音楽室は、1人1台のオルガンが机代わりになっていた。田舎の小学校だからか、かなりボロい旧型のオルガン。音楽の担任は吉田先生という少しキザで神経質な中年男性で、ある時にこの吉田先生が、「このあいだから誰も触っていないのにオルガンが鳴るんです」と言い出した…

 

16、ふと実家へ帰ろうと思い立ったのは

ふと実家へ帰ろうと思い立ったのは

金曜日の夜、ふと「土日は連休だし久しぶりに実家へ帰ろう」と思い立った。実家は今住んでいる場所から車で1時間半程度。途中、山一つを越えなければならない道のりだ。実家に電話をした後、所用を済ませてから夜9時頃に家を出た。出発から約40分、強い雨も止み、峠に向かって上り道を快調に進んでいく。しかし…

 

17、幼女との偶然の出会いが招いたトラブル

幼女との偶然の出会いが招いたトラブル

これは、後味の悪い体験をした話。社会人になったばかりの頃、営業先から会社へ戻るためにバス停で並んでいた。すると、バイオリンケースを持った4~5歳ぐらいの女の子と母親がやってきた。教室に行くところらしい。「ママは今日はどうしても一緒に行けないの。お迎えには行くから、ね」。「ヤダ。ママも一緒にきて…

 

18、過去の記憶と恐怖の再来

過去の記憶と恐怖の再来

ある日曜日の昼過ぎ、縁側に敷布団を敷き、2歳の息子を胸に乗せて昼寝をしていた。しばらく経った頃、胸に”息子以外の重みがグッとのしかかった”のを感じた。(苦しいなあ。娘が乗ってきたのかなあ。それにしては重いなあ)。なぜか意識が朦朧として体が動かない。目を薄っすらと開けて見ると、息子が胸にしがみついて…

 

19、幼少期のこけしと妖精の不思議な体験

幼少期のこけしと妖精の不思議な体験

これは、『こけし』にまつわる怖い体験話。俺が生まれた日に作られたこけしを、親が出産祝いで貰っていた。だが、こけしというものは、元々は水子供養のものだと聞いたことがある。親いわく、地元はこけしが名産と言われているから貰ったとか。ただ俺は、そのこけしが苦手だった。なんというか、日本人形のような佇まいで…

 

20、2人きりじゃなかった部屋

2人きりじゃなかった部屋

これは、当時の彼女が住んでいたワンルームでの話。安さだけで決めたというだけあって、壁は薄いし、夏は暑くて冬は寒い。おまけに築年数もかなり経っていて、トイレは風呂場と一緒のタイプ。玄関を入ってすぐに狭くて細いキッチンスペースがあり、その先に8畳のリビングがあった。角部屋だった為、外階段を昇り降りする…

 

(終)

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