その写真を見た途端に漠然とした不安を感じた

カメラ

 

これは心霊体験と言えるかどうかは分からないが、15年程前に体験した話。

 

その日の俺は、木造住宅の工事現場で作業状況の写真を撮っていた。

 

しかし途中で急用が出来たので、現場にいた大工さんにカメラを渡して撮影を頼み、俺は現場を離れた。

 

後日、写真が現像されて戻ってきた。

 

確認すると、進行状況の写真の中に1枚だけ、大工さんが手でピースをしながら自分撮りした写真が混ざっていた。

 

同僚たちは「○○さんはバカだなぁ」と笑っていたが、なぜか俺はその写真を見た途端、漠然とした不安を感じた

 

写真を見ながら、寿命とかそんな単語が頭に浮かんできたが、一方で写真を撮ると魂が抜かれるという迷信の類から連想しただけだろうと思い、仕事に戻った。

 

それから1週間くらいした頃、その大工さんが他所の会社の工事現場で転落して亡くなったという知らせを受けた。

 

今思い返せば、あの時に感じた不安は『虫の知らせ』というやつだったのかもしれない。

 

(終)

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