木彫りの大黒様を拾ってきた親父の異変
何でも拾ってくる親父の話。
10年ほど前に、親父が川から木彫りの大黒様を拾ってきた。
どうやら『大黒様=縁起がいい』と思ったようで、簡単に洗って床の間に飾った。
それから数日後、親父が謎の皮膚病を発症した。
炎症が酷く、背中と頭の皮膚がグジュグジュになっていた。
病院で薬をもらって塗るも、一向に改善しない。
一時期はさらに悪化していた。
「大黒様が怪しいんじゃないの?」
そんな話になり、木像の背中を見たらぱっくりと割れていた。
親父によれば、元から割れていたらしい。
「そんなもん拾ってくるなよ!」と家族で突っ込んだ後、とりあえずお清めなど色々やっていたら、数日後に親父の症状も改善した。
単に偶然が重なっただけかもしれないが。
しかし、ヤバイ病原菌が付いていたり、変なモノが憑いているかもしれないから、何でもかんでも拾ってくるのは止めるべきだと思った。
(終)
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