小5から始まった僕の世界

陸橋の下の猫

 

僕には小さい頃、親友がいた。

 

親友といっても、人間じゃない。

 

た。

 

そのは、普通よりひとまわり大きくて、いつも堤防ある陸橋た。

 

僕がそこ通るたび、いつも同じ場所て、自然仲良くってた。

 

僕が無邪気いると、あの細めじっとってていた。

 

友達というより、ばあちゃんよう関係する。

 

名前コハク。

 

昔、誰かわれていことあるらしい。

 

そしてたちは、なぜか言葉交わすことできた。

 

それ不思議ことは、一度なかた。

 

いつもコハク優しいってた。

 

つけね」

 

そんな日々が、半年ほどある日、た。

 

学校から帰り道た。

 

そのときの記憶まったくないが、全身ってて、医者は「脳死、もしくは全身麻痺可能性高い」そうだ。

 

たとえ意識っても、重い後遺症けらないろう、と。

 

昏睡状態で、僕ていた。

 

ない、20ほど四角い部屋。

 

ドアない、灰色部屋で、ただひとり、えて震えていた。

 

でも突然、部屋かなオレンジまれた。

 

そのふわっとれると、どこからた。

 

「〇〇くん」

 

呼ぶた。

 

気づくと、いつの間にか部屋ドアできていた。

 

ドア出ると、そこいつも堤防た。

 

だけどなかた。

 

も、も、も。

 

世界ってた。

 

ろうと振り返ると、そこコハクがいた。

 

そして、そのまわりコハクそっくりたちた。

 

たちは、無言てくた。

 

は、コハクかって駆けだした。

 

コハク、ありがとう!」

 

そう瞬間、空気わった。

 

ば、事故現場た。

 

そこと、そのすぐそば立つ真っ黒大きな影。

 

そのかって、たちむき、「シャーッ!」威嚇ていた。

 

そのとき、した。

 

病室た。

 

だがじっとていなくて、点滴病院出し、堤防た。

 

なるは、事故よりコハクた。

 

なんとなく、わかってた。

 

もうコハクないかもない。

 

やっぱり、そこコハクいなかた。

 

暮れるまで陸橋座りんで、押し殺した。

 

そのとき、つけ警察病院連れてくた。

 

あのからずっと、コハクこと忘れことない。

 

怖い記憶じゃない。

 

むしろ、コハク助けたんっている。

 

不思議ことに、記憶その事故以降しかない。

 

小学5からしか、覚えていないだ。

 

でも、それだけは、ずっと鮮明覚えいる。

 

小さな親友、コハク記憶を。

 

(終)

AIによる概要

この話が伝えたいことは、「大切な存在は、たとえ姿が見えなくなっても、心の奥に生き続けている」ということです。

コハクという猫は、単なる友達ではなく、語り手を見守り、命さえ救ってくれた存在です。彼が幼い頃に経験した不思議で温かな出来事は、現実の理屈では説明がつかないけれど、確かに心に刻まれています。事故で命の境界に立たされたとき、コハクとその仲間の猫たちは、まるで死の影から彼を守る“存在”として現れ、彼を生きる世界へと導いてくれました。

たとえその後コハクに会えなくなっても、その絆や記憶は語り手の中で生きていて、失われた記憶の代わりに、人生で最も大切な「出会い」として残っています。これは、“目に見えるものだけが真実ではない”という優しいメッセージでもあり、誰かがそっと自分を守ってくれているかもしれない、という希望でもあるのです。

つまりこの話は、別れや喪失を悲しみながらも、その向こうにある「つながり」や「感謝」を信じて生きていく力強さを伝えています。

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