導いてくれた仲間

太平洋戦争当時、

彼は飛行機乗りだった。

 

海上で敵の戦闘機との交戦が始まり、

彼は必死で戦った。

 

気がつけば周りの友軍機は

次々と撃墜され、

 

ついには自分一人になる。

 

彼はなんとか雲の中へと逃げ込み、

敵の追撃を免れた。

 

しかし雲から出てみれば、

自分の現在地がよくわからない。

 

必死で周りを見渡すと、

 

先ほど撃墜されたはずの

友軍機ががいる。

 

「よくも、無事で」と思っていると、

 

「こっちだ」と言わんばかりに

友軍機は旋回を始めた。

 

その友軍機について行くと、

間もなく飛行場が見え始めた。

 

着陸しようと

機の体制を変えていると、

 

さっきまでいた友軍機が

いない事に気づく。

 

変に思ったものの、

ひとまず着陸を終えた。

 

それからしばらくの間、

先ほどの友軍機の着陸を待つが、

 

降りて来ない。

 

不思議に思い、

近くにいた整備兵に尋ねて見ると、

 

彼以外に、先にも後にも、

誰も帰還していない事を聞かされる。

 

それから何日か後に、

彼が所属していた飛行隊は、

 

彼以外、全員戦死した、

との報告を受けた。

 

(終)

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