娘を守ってくれた黄色いパーカー

パーカー

 

数年前の話です。

 

父が当時4歳になる私の娘を連れて、

山菜採りに行きました。

 

「子供が見つからない!」

 

携帯に、そう電話が掛かってきたのが、

午前11時くらいでした。

 

頭が真っ白になりかけて

体もガクガク震えたけれど、

 

車を飛ばして現地に向かいました。

 

現地に着いた時には、

 

他の山菜採りの方や地元の消防団の人たちも

捜索してくれていたけれど、

 

それでもなかなか見つからなくて、

 

最悪の事態ばかりが頭をよぎって、

泣きながら捜索に加わりました。

 

そろそろ日が落ちかけるという17時過ぎ。

 

発見の一報が・・・

 

かなり疲れ切った様子だけど

無事との報告に、

 

父と一緒に号泣しました。

 

沢に降りていく急な崖の途中に生えた

木と岩に挟まっているところを、

 

見つけられたそうです。

 

発見した人の話では、

 

真上から覗き込んでも木と笹が邪魔をして

何も見えなかったとのこと。

 

しかし、

崖沿いに何歩か移動したところ、

 

ほんの少しの黄色い服が見えて、

発見に繋がったそうです。

 

この蛍光色っぽい黄色いパーカー。

 

その前年に亡くなった母方の祖母が、

ひ孫のためにプレゼントしてくれたものでした。

 

センスがないうえに大きめだったので、

この日までほとんど着ていなかったのに、

 

この日に限って母がチョイスしたそうです。

 

大好きだった祖母が守ってくれた・・・

 

そう思ってまた泣いていると、

 

母が子供の頃のエピソードを

話してくれました。

 

母が子供の頃、

 

近所の沼地で遊んでいた時に

溺れてしまったそうです。

 

一緒に遊んでいた叔父が

母がいなくなったことに気づき、

 

辺りを探したところ、

沼に沈んでいる母を発見したそうです。

 

幸い無事で今に至っているのですが、

叔父が沼に沈んだ母を発見できたのも、

 

「黄色いカッパを着ていた」

 

からだそうです。

 

もし寒色系の暗い色の服を着ていたら、

 

泥の舞いあがった透明度の低い

沼の底から発見されることもなく、

 

きっと死んでただろうって。

 

遊びに行く時にその黄色いカッパを

着ていくように言ったのは、

 

亡くなった祖母なんだって。

 

おばあちゃん、ありがとう。

 

おばあちゃんのおかげで、

お母さんも私も娘も元気で過ごせています。

 

(終)

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