UFOと女の子(冬) 4/5
店「ええ。病名は忘れましたが、 大分特殊な病気だったそうで」 『私のお母さんが宇宙人で。 だから、私も宇宙人なの』 ふと、彼女が言った言葉を 思い出した。 けれども、それについて・・・
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店「ええ。病名は忘れましたが、 大分特殊な病気だったそうで」 『私のお母さんが宇宙人で。 だから、私も宇宙人なの』 ふと、彼女が言った言葉を 思い出した。 けれども、それについて・・・
中に入ると、十年ぶりの店員さんが 笑顔で迎えてくれた。 当然だけれど、僕のことなんか 覚えていないだろう。 たとえ覚えていたとしても、 僕自身十年前とは 顔も体つきも変わっている・・・
傍に近づいてみると、 彼はUFOの支柱を止めていた ボルトの跡を見ているらしかった。 S「確かに、ここに何かはあったんだな」 とSが言った。 僕「え、何。僕の話、 ・・・
あの夏から約十年が過ぎた。 大学二年の冬休みのある日。 ひょんなことで故郷の街に 戻ってきた僕は、 友人のSとKと三人で あのデパートを訪れていた。 そのひょんなこ・・・
だからその日、 いつものように迎えが来て、 UFOから出て行こうとする 女の子に向かって、 僕は思い切って訊いてみた。 「ねえ、名前を教えてよ。 『宇宙人』じゃなく・・・
「あなたはキミでしょ。 アンタでもあるし、 お前にもなるね。 それと、人間で、男の子。 たぶん私より年下ね。 今、お菓子を持っていて、 わたしのぜんっぜん『知らない人』・・・ &・・・
そろそろ二十世紀が終わろうかという 年の九月のことだった。 当時まだ十歳にもなっていなかった 僕はその夏、 一人の宇宙人に出会った。 僕が住んでいた街の外れには、 ・・・
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