公衆電話の夜 3/3
そいつの口が動いた。 ゆっくりと上下に開く。 『ただいま』 声はそいつの口から 聞こえてきたのではなかった。 僕の耳に当てた携帯から。 もちろんKの声じゃない。 『・・・
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そいつの口が動いた。 ゆっくりと上下に開く。 『ただいま』 声はそいつの口から 聞こえてきたのではなかった。 僕の耳に当てた携帯から。 もちろんKの声じゃない。 『・・・
Kは二十円くらいしか 入れてなかったのだろうか。 どうしよう。 Kの携帯に直接掛け直そうか。 そんなことを考えているうちに、 僕の手の中で携帯が振動する。 Kからに違いない。 &・・・
ことの始まりは、ある夏の夜。 深夜十一時を過ぎた頃に突然来た、 友人Kからの一通のメールだった。 K『これから電話来ると思うけど。 それ、俺だから』 僕はその時、 自宅のベッドの・・・
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