怪物 「結」-下巻 5/5
目が覚めた時、 私はベンチで横になっていた。 額の上に、 水で濡れたハンカチが乗っている。 指で摘みながら身体を起こすと、 銀色の光が目に入った。 公園だ。 &nb・・・
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目が覚めた時、 私はベンチで横になっていた。 額の上に、 水で濡れたハンカチが乗っている。 指で摘みながら身体を起こすと、 銀色の光が目に入った。 公園だ。 &nb・・・
「でも、みんな同じものを見たんだろ。 その・・・くだんみたいなやつを」 「ちょっと待て。 あんただけ牛を見たのかよ」 キャップ女が突っかかる。 「ち、違う。 &nb・・・
「4人もいたら、 なにか良い知恵が浮かんで きそうなものなのにね」 おばさんが溜息をつく。 キャップ女が鼻で笑うように、 「4人だって?5人だろ」 と・・・
『みんな案外知らないのね。 公衆電話にだって、 外から掛けられるわ』 その言葉を聞きながら、 私は頭がクラクラし始めた。 思考のバランスが崩れるような感覚。 &nb・・・
前回の話・・・「怪物 「結」-上巻 1/5」 暗い。 暗い気分。 泥の底に沈んでいく感じ。 私はやけに暗い部屋に一人でいる。 散らかった壁際にじっと座って、 なにか・・・
叔父の話。 母の弟である叔父は ケイビングが趣味で、 社会人になってからも 大学時代の仲間とよく 山に行ってたらしい。 ※ケイビング 洞窟探検のこと。・・・
二年くらい前の話。 夜になって隣町の友達に用があって、 車で出掛けることになった。 自分の住んでる町から 隣町に行くルートは二つ。 山道を越えて行くのと、 国道を通って行く道。 ・・・
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