怖 106巻（全20話）（2 / 3ページ）

  これは、海専門の民俗学教授から聞いた話。   海難法師だとか海の向こうから流れてくるモノを忌み恐れる風習というのは農耕民族的な考え方で、本来は漁民から発した価値観ではないらしい。   む・・・

「他人の死をお恵みだと言って喜ぶ文化」の続きを読む

  従妹のユリちゃんが、１９歳という若さで交通事故で亡くなりました。※名前は仮名   それから半年くらいが経った頃、私はこんな夢を見ました。   ユリちゃんの家に沢山の人が訪れ、皆それぞれ食・・・

「１９歳で亡くなった従妹の夢を見た話」の続きを読む

  これは何年か前に、当時所属していた中隊の先輩から聞いた話。   間もなく昭和の時代も終わろうとする夏の頃。   先輩は輸送班に臨時勤務中で、休日の広報業務支援のため、土曜の夜に一人で営内・・・

「部屋の片隅にゆらゆらと揺らぐ空間の跡に」の続きを読む

  これは、俺が中学２年の頃まで住んでいた土地にまつわる風習の話。   そこは京都に比較的近い場所にある山間の村。（現在は市の一部）   裏山には謀反の疑いをかけられて逃げてきた皇子が隠れ住・・・

「子供が生まれると名前を二つ付ける風習」の続きを読む

  これは、ビルの警備員をしている知り合いから聞いた話。   その日、彼はビルの最上階の見回りを終えると、エレベーターに乗り込んで１階のボタンを押した。   同時に１階のボタンが点灯し、ドア・・・

「エレベーターの中にいた見えない同乗者」の続きを読む

  これは心霊体験と言えるかどうかは分からないが、１５年程前に体験した話。   その日の俺は、木造住宅の工事現場で作業状況の写真を撮っていた。   しかし途中で急用が出来たので、現場にいた大・・・

「その写真を見た途端に漠然とした不安を感じた」の続きを読む

  これは、子供の頃に住んでいた地方に伝わる『土用坊主』の話。   土用は年４回あって、この土用の入りから節分（新暦２月の豆撒きが有名だが、これも年４回）までの約１８日間は、草むしりや庭木の植え替え、・・・

「とある地方に伝わる妖怪『土用坊主』の話」の続きを読む