道路の真ん中に置き去りにされた小一の娘

道路

 

子供を一人で遊ばせていた私が悪いのだが・・・。

 

小学一年生になった娘が、近所の公園まで自転車で遊びに行った。

 

公園は家から100メートル程の場所にあり、いつも近所の友達の誰かがいるからその日も気軽に行かせていた。

 

しかし、夕方5時のサイレンが鳴っても娘は帰って来なかった。

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あの時、もし事故に遭っていたら・・・

私は心配になり、必死に探しまわった。

 

「万が一のことがあったら!」と、心は修羅場。

 

すると携帯電話に着信があり、出ると警察からだった。

 

なんと、娘は行ったこともない離れた場所で保護されていた。

 

片側2車線の国道の真ん中の線の上で泣いていたのを、通りがかったトラックの運転手さんがわざわざ車を止めて保護してくれたらしい。

 

実は当時、低学年の子が道路に置き去りにされることが数件起きていたそうだ。

 

4年生の女児が、一人で遊んでいる低学年の子に声をかけて、迷子になったフリで遠くまで連れて行き、国道の真ん中に置き去りにして自分はそのまま逃げる。

 

手口が毎回同じで、自転車の色まで一致していることなどを教えてもらった。

 

子供同士で遊んでいて起こったトラブル扱いだからと、事件として学校で注意喚起されることはなかった。

 

状況を詳しく聞けば、暗くなってきて家に帰りたいと泣く娘に、その4年生の女児は「この道路を渡ったら、すぐおうちだよ」と言ったらしい。

 

道路の真ん中までは掛け声をかけて一緒に渡ったが、そこからは自分一人だけでスッと立ち去ってしまい、まだ一年生の娘は渡れなくなって怖かったと。

 

初めて会う子だったそうだが優しく遊んでくれていたので、娘は嬉しくて付いて行ってしまったそうだ。

 

あの時、もし事故に遭っていたら・・・と思うと、胸が苦しくなる。

 

(終)

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2 Responses to “道路の真ん中に置き去りにされた小一の娘”

  1. tak66 より:

    大人が小学生に挨拶しただけで不審者呼ばわりされるのに悪質なガキの悪さは野放し。おかしくないか。

  2. 匿名 より:

    ロクな生命体にならない小4

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