決して読んではいけない辞世の句
倭漢スバ 悪巣トシ
風源クチテ 短鬼シキトス
流見スバ 五霊トシ
火呪クチテ 長龍シキトス
父ハ胃ノ中
母ハ井ノ中
兄ハ地ノ中
姉ハ血ノ中
上記の文は、大正時代に家族を皆殺しにした末男が、死に際に自らとその家族の血で綴ったと言われる辞世の句である。
※辞世の句(じせいのく)
死を直前に読む漢詩や和歌とされている。遺言。
彼は、家族を恨んで皆殺しにしたのではなく、彼の家が部落内でもよそ者として扱われており、ある事件をきっかけに家族が想像を絶するような虐待にあった。
彼はその事件のきっかけであり、家族に対する愛と、虐待をした部落に対する深い憎悪のため、殺すことで家族を楽にし、自身が死ぬ間際にこの辞世の句を血で綴ったという。
ここまで書けばお分かりだろう。
この辞世の句には、ある種の『呪い』がかけられている。
この句を読むと、数日以内に彼がやってくる。
彼はあなたに質問する。
間違った答えだと、あなたは死んでしまう。
彼の問いは、こうだ。
「僕はどこ?」
この答えは、日本人であれば句をじっくり読めばすぐに分かるだろう。
分からない人間・・・それが彼にとってのターゲットだと言われている。
検証
過去、2ちゃんねるの掲示板で話題になった怪文である。
はっきりとした答えが出ない中、考えられた説は主に以下の4つ。
1、
荒らしによる不条理の釣りで、2ちゃんねるではよくあること。
ただ怖がらせるだけのために、意味のない言葉を羅列したもの。
2、
答えは「火の中」。
この説も多いが、根拠が一切不明である。
3、
答えは 「世の中」。
実は、末弟は生き延びている。(ダジャレ感が少々・・・)
4、
答えは「目の前」。
上記の説の中で最も説得力があり、これが正解とされているが・・・。
これを読んだあなたの元へ、数日以内に彼はやって来るようなので、決して答えを間違わないよう慎重に考えてください。
(終)