森でかくれんぼをしていたら

これは、僕が

小学4年生の時の話です。

 

その日は休日だったので、

 

友達5~6人と森に行って、

かくれんぼをする事にしました。

 

小学校に集合して、

 

お弁当を食べてから

行くことにしました。

 

食べ終わった後、

 

友達がそろそろ行くか?

って言ったので、

 

森に向かいました。

 

30分ほど歩いて、

目的の森に着きました。

 

早速、ジャンケンをして、

鬼を決めました。

 

ここからは、鬼はSで、

他の友達はA、F、T、Mとします。

 

Sが30秒数え始めたので、

みんな急いで隠れる事にしました。

 

僕は、A、F、Tから

5メートルぐらいの距離に

 

隠れる事にしました。

 

Mは、なぜか木と

一体化してました。(笑)

 

気付けば夕方になっていて、

森は薄暗くて気味悪かったです。

 

Mが最初に見つかりました。

 

それを見てた僕と

A、F、Tは、

 

あいつ一体化してたわりには

見つかんの早っ!

 

って言って、

笑って見てました。

 

それから少しして、

 

Sにまた数えてって

言いました。

 

(なんとなく)

 

そして、

 

S「もういいーかーい」

 

「まーだだよー」

 

って言って、

笑ってました。

 

もう一回Sが、

 

もういいーかーい

って言った時、

 

どこかから女の子の声で、

 

もういいーかーい

って聞こえたんです。

 

あれ?って思ったけど、

 

気のせいだと思って、

特に気にしませんでした。

 

S「もういいーかーい」

 

「もうーいいーよー」

 

って言ったら、

 

いきなり目の前に、

 

赤い頭巾に赤い服を着た女の子が

ぐしゃぐしゃの顔で、

 

歯が無かったんですけど

口がニタァって笑って、

 

『おにいちゃん、みーつけたー』

 

 

気付いたら、

Sの家にいました。

 

みんなに女の子の事を聞いたら、

みんなも見たって言ってました。

 

小さい女の子がお前の所に

四つん這いで歩いていった、

 

と言われました。

 

それを聞いた僕は、

初めて悪寒というのを感じました。

 

(終)

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