海沿いの高速道路料金所にて
去年の冬、
時間は夜中の3時頃でした。
一人、車で高速道路を
走っていました。
海沿いの高速道路で風も強いし、
スピードも少し遅めでした。
料金所でお金を払い、
出発しようと前方に目をやると、
うっすらと白い物が見えました。
何やろ?って思いながら、
その横を通り過ぎると・・・
白い服を着た女の人でした。
「えぇっ!」
ルームミラーで
後ろを確認すると、
スーッと飛ぶように
車を追い掛けて来ました。
「うわぁぁぁ!」
叫びながら、
あり得ないぐらいのスピードで
逃げ出しました。
ミラーを見るのが怖いので、
前方だけを見ながら
逃げる様に運転してると・・・
「ドンドン・・ドン!」
と、後ろに何かが当たる
衝撃がありました。
ヤバいと思いながら
ミラーを確認すると、
何もなかったんです。
「良かった~」
落ち着いてきて、
何気に右に目をやると・・・
その白い服の女の人が、
張り付いてました。
声も出ないぐらいの恐怖で
固まっていると、
「オマエジャナイ」
そう言い残して、
スゥーッと消えて行きました。
(終)
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