怖話ノ館(こわばなのやかた)
2016-7-12 08:30 [怖 63巻]
友達から聞いた話。
ある二人の女生徒が、
学校でこっくりさんをしていた。
女生徒達はわいわい騒ぎながら
こっくりさんを楽しんでいたが、
一人が塾に行かなくてはならなく、
やめることに。
「こっくりさん、こっくりさん、
終わってもよろしいですか?」
そして示されたのは・・・
『いいえ』
怖くなった二人は
急いでその教室から飛び出し、
家へと帰ったそうだ。
そして十年後。
一人はあの時のことをすっかり忘れ、
結婚して子供も生んで、
幸せな家庭を築いていた。
そしてある日、
娘が文字を教えてほしいと頼んできたので、
あいうえお表を買って教えたが、
突然、娘がひきつけを起こしたように
白目をむいて、
うつ伏せに倒れたのだ。
慌ててうろたえていた親だが、
ひきつけを起こした時は
見守るのが良い・・・
と、どこかで聞いたことがあったので、
じっと見守ることに。
すると、
娘はあいうえお表の上で
指を動かし始めた。
その指が示した文字・・・
『まだおわってないよ』
(終)
タグ:こっくりさん, 体験談
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