サボテンの花が咲いたら結婚するよ
都会に出る時に、それまで持っていた親指ほどの大きさのサボテンを親に預けた。
その際に私は何の気なしに、「このサボテンの花が咲く時に結婚するからちゃんと面倒みてね」と言って渡した。
それからというもの、親に「あんたいつ結婚するの?」と言われる度に、私は彼氏もいなのに「サボテンの花が咲いたらね♪」と答えていた。
真に受けたのか、親は必死にサボテンを育て、親指ほどだったのに赤ん坊の頭ほどの大きさにまでサボテンは育っていた。
都会に出て十数年後、付き合って間もない彼氏が「私の実家に行きたい」と言うので連れて帰った。
親に彼氏を紹介し、そこで私はプロポーズをされた。
そして都会に戻った次の日、「サボテンの花が初めて咲いた」と親から聞いた。
もちろん、その後すぐに結婚した。
私が結婚できたのは、サボテンの花が咲いたら結婚すると言い続けた『言霊』のおかげなのかな?
しかし、もし親に預けたのがサボテンではなかったら、もう少し早くお嫁に行けたのかもしれない。(笑)
(終)
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