トラックに突っ込んだらしいが記憶がない
これは、俺が大学生の時にバイクで事故を起こした時の話。
自損事故だったが、止まっていたトラックに突っ込んだらしい。
「らしい・・・」というのは、未だにその時の記憶がないからだ。
後で聞いた話だが、事故の見分をしていた警察官が「こういう事故が今日一日この界隈で3件も起きている。しかもみんな覚えていないからおかしな話だ」という話をしていたらしい。
俺が覚えているのは、大学の正門を出る時に、そこにものすごく気持ち悪い感じの髪の長い女が立っていたことだけだ。
なんじゃこいつ・・・と思った後から記憶がなく、正門から10メートル離れたトラックにブレーキもかけず真っ直ぐに突っ込んでいったらしい。
さらに不思議だったのが、俺の中ではその日はちゃんと家に帰って親とも話している。
それで、親と話をしている時にハンマーで殴られたような頭痛に襲われ、気づけばその事故現場に寝ていた、というわけだ。
俺としてはいきなりワープした感じで、「ここはどこ?」という状態だった。
20年以上経った今でも、本当に何がなんだかよく分からない体験だった。
(終)
スポンサーリンク