不幸な男の前に
あるところに不幸な男がいた。
男はとても貧しく、
皆からいじめられていた。
哀れに思った神様が、
男の前に立って言った。
「望みを言え。
一つだけ願いを叶えてやろう」
突然現れた神様に、
男は気が動転しながら答えた。
「ちょっと待ってください。
今・・考えますから・・・」
「うむ。分かった」
神様は少しの間だけ待ち、
そのまま消えた。
(終)
解説
「ちょっと待ってください」
が願い事になってしまった。
余計なことを言わなきゃ
よかったのにね・・・。
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