怖話ノ館(こわばなのやかた)
2015-4-26 14:00 [怖 20巻]
パソコンを買った当初、
私は一日中ネットに興じていました。
私がパソコンの液晶モニターと
にらめっこしていると、
背後からから誰かに見られている
ような気配を感じました。
しかし、
後ろを振り返っても
誰もいない。
気のせいだと思って、
再びパソコンに興じ始めました。
午前2時も回り、
そろそろ寝ようかと思って
パソコンの電源を落としました。
電源が落ちて黒くなった
液晶の画面の埃が、
指ですり取られていた。
そう、それは雨の日の
曇りガラスに文字を描く様に、
「いつも君を見てるから」
・・・と。
(終)
タグ:PC, パソコン, 埃, 文字, 画面
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