怖話ノ館(こわばなのやかた)
2014-12-9 16:00 [怖 3巻]
高校生の頃に、
ある友人から聞いた話。
その友人(以下A)は運動部に所属していて、
福島県内の、ある青年の家で合宿をした。
夜、他の友人たちと施設内をブラブラ歩いたりして
まったりしてたらしい。
自販機のある区画でたむろしていると、
ある友人が、「あれ、だれだ?」
窓から外を覗くと、
施設の建物の向こう側の棟の窓辺(かなり上の階)
にも人がいたらしく、
他の生徒かもしれないと思ったが、
Aたちの運動部はそっちを使用しておらず、
また他校が使っているわけでもなかった。
みんなで見てると、向こう側の窓辺にいるその人は、
手を振ってきた。
Aたちはノリで手を振り返すと、
その人はにっこり笑った。
そして・・・、
窓から身を投げた。
自殺者だったらしい。
Aが不気味がっていたのは偶然ではあるが、
「最後にコミュニケーションを取ったのが自分たち」
だったという点。
今でも自殺者の笑顔が忘れられないらしい。
(終)
タグ:福島県, 自殺, 高校生
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