深い森の禁断のイチジク
男は深い森を歩いている・・・
突然、
少女が現れ、
男に言う。
「イチジクを食べてはダメ。
森から出られなくなる」
少女には片足が無い。
男は眩暈を覚える。
男は深い森を歩いている・・・
突然、
みすぼらしい老婆が現れ、
男に言う。
「イチジクを取ってはいけない。
森から出られなくなる」
みすぼらしい老婆には片腕が無い。
男は眩暈を覚える。
男は深い森を歩いている・・・
突然、
上半身裸の女が現れ、
男に言う。
「イチジクを見てはいけない。
森から出られなくなる」
上半身裸の女には両目が無い。
男は眩暈を覚える。
男は深い森を歩いている・・・
突然、
男は気付く。
「そうか、俺はこの森で・・・」
もう二度と眩暈に襲われる事は無い。
次の日、
男は森の奥で死体で発見される。
男の死体には舌が無かった。
(終)
解説
「そうか、俺はこの森で・・・」の続きは、
『イチジクを見て、取って、食べた』
すでに男は全ての行動をしていた。
もう二度と眩暈に襲われる事が無いのは、
両目を失ったから。
男の死体には舌が無かったが、
実は両目と片腕と片足も無かった。
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眼球の消失で目眩なくなるのか?三半規管とかも関係あったような。
まぁ絶命してしまえば結局目眩は無くなるだろうけど。