落第を覚悟したルームメイトが進級できたワケ
アメリカの都市伝説からひとつ。
ある大学生の青年が、進級に関わる試験の前日に彼女に振られてしまった。
落ち込みながらも翌日の試験の為に勉強を始めるが、寮のルームメイトから飲みに行こうと誘われる。
このルームメイトは最初から落第する気だったので、「どうせ落第に決まっている」などと言いながら、何度断られても執拗に青年を誘った。
さすがに青年は激昂し、ルームメイトと口論になる。
挙句、ルームメイトは「お前なんか首でも吊ってろ」という捨て台詞を残し、飲みに行ってしまった。
青年は一人残された部屋で勉強を始めるが、全く手につかない。
そのうち自暴自棄になり、友人の机から酒を持ち出して飲み始めた。
数時間後、帰ってきたルームメイトが見たものは、首を吊った青年の姿だった。
数日後、ルームメイトは学長室に呼び出される。
当然、試験の成績は酷いものだったので、落第させられるとばかり思っていたが、予想に反して学長はルームメイトに労(ねぎら)いの言葉をかけてきた。
なぜならこの大学では、『同室の生徒が自殺した場合、その精神的な影響を考慮して無条件に進級させる』という方針があったのだ。
こうしてルームメイトは無事に進級できる事となった。
この話は都市伝説の類だが、『精神的な影響を考慮する』というのは実際にあるらしい。
そのせいか大学では、試験前に祖父母が死んだという連絡が一気に増加するとか。
また、これを信じて実際にルームメイトを殺そうとしたという事件も起こっている。
(終)
最低の人間どもだな!