怖話ノ館(こわばなのやかた)
2014-12-25 16:00 [怖 9巻]
幽霊に直接会った事は無いんですが、
試験勉強中の話です。
私は試験勉強を、
昼間にはあまりしません。
夜の10時以降から始めて
明け方までやる、
と言うのが普通でした。
その日も、夜中の2時くらいまで
机の小さな明かりだけ点けて、
一夜漬けに勤しんでいました。
特に何も考えず、
黙々とペンを走らせていたのですが、
ふっと左の壁の方から、
嫌な感じがしました。
私はペンを止め、
パッと左側の壁をみると、
そこには天上まで届く巨大な影が・・・
私は、「・・・何だよ自分の影か、
ビビらすなよ」などと思いながら
勉強を再開しました。
ところが、5分くらい経ってから
気付いてしまったのです。
明かりは、左から右方向に
照らしていたので、
左側に影が出来るはずはないと言う事に。
その事実に気付いて、
もう一度左側の壁を見ると、
そこには何もありません。
ただ静かに、白い壁が
自己の存在を主張をしていました。
(終)
タグ:壁, 学生, 影, 深夜, 試験勉強
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