本屋で立ち読みをしていたら隣に・・・
これは、昨日あった話だ。
本屋で立ち読みをしていたら、隣にひょろっとした感じの男が来た。
隣といっても、間に3~4人は入れるくらいの間隔。
横目でその男をちらっと見ると、本を手に取ることもなく棚の本をじっと見つめている。
何か変な感じはしたが、気にしないでまた読むのを続けていたら、その男がボソボソと何やら独り言を始めた。
たまにいる立ち読みで音読する系か?と、少し気になってまたちらっと横目で見ると、相変わらず本は持っていないし、棚のある正面を向いたままだった。
そして俺は、その男の喋っている内容に注意を向けてみた。
すると、俺が読んでいた本の、まさに開いているページを一言一句、写真に添えられているキャプションまで正確に読み上げていた。
その瞬間、俺は一気に全身がゾワゾワっと震え、慌てて読んでいた本を置いて店から逃げ出した。
その男はあらかじめ本の内容を暗記していたとは思うのだが、かなり怖かった。
ちなみに、俺が読んでいたのはデジカメのガイド本だった。
(終)
スポンサーリンク