【特集】2021年・怖い話ランキング20
2021年(令和3年)1月~12月の期間に新規投稿した怖い話の中で、閲覧数の多かったものや私個人の好みから厳選して『20話』ピックアップしました。
お暇な時などに、ごゆっくりと怖い世界をお楽しみください。
なお、次回の更新は新年1月4日(火)からを予定しています。2022年も引き続き『怖話ノ館(こわばなのやかた)』をどうぞよろしくお願い致します。
※12/31(金)~1/3(月)は新着記事の更新をお休みします
2021年・怖い話ランキング20
これは、俺が子供の頃の話。オカルト雑誌なんかがよく出ていた当時、『呪いの家』として祖母の家が載ったことがある。祖母の家系は代々墓守なので、墓地のド真ん中に平屋があった。その家は築100年に近い木造平屋建てで、トイレはボットン、風呂は別棟。上下水道の普及で使わなくなった枯れ井戸まであるもんだから…
これは、2年前まで『呪詛代行』のアルバイトをしていた時の話。所属していたのは、心霊DVDなどを作ったりしているプロダクションで、業界でもそれほど胡散臭くはない会社です。他にもお守りや、占いグッズの通販もしています。その分野では知れられた会社で、現在でも存続しています。私が担当していたのは…
『ドッペルゲンガー』の正体について、こんな説がある。誰でも真っ暗な中で見えなくても、自分の手足が今どこにあるかは把握できるだろう。しかし、「ドッペルゲンガーに会った」と言った後に亡くなった人達を解剖すると、”脳に腫瘍が出来ている”そうな。自分の体の位置を把握する機能を司る脳の部分に。つまり、脳…
これは、知り合いの話。彼は学生時代にオフロードバイクを趣味にしていたという。よく一人で山中の林道を走っていたそうだ。ある夜、バイクの横でシュラフ(寝袋)に包まっている時のこと。ふと目を覚ました彼は、すぐそばに『小柄な影』が立っているのに気が付いた。身を硬くする彼に、その影は奇妙な抑揚をつけて…
これは、ハイキング中に見つけた奇妙な2つの神社の話。谷底の道の両脇に鳥居を構え、急斜面に石段を積み上げ、向き合っている2つの神社。急ぐ山行ではないので、まず右側の石段を登り始めたが、気まぐれを起こした自分を恨みたくなるほどキツイ登りだった。ようやく上までたどり着くと、そこには小さなお堂があり…
これは、私がまだ子供だった頃の怖かった体験話。晩ご飯を食べてくつろいでいた時、ピーンポーンと玄関のチャイムの音が鳴った。10歳くらいだった私は、率先して出た。なぜなら、両親は共働きで祖父母と小さな弟しかいなかったから。玄関のドアと磨りガラス越しに、訪ねて来たのは女性だとわかる。近所の人かな?と思い…
これは8年ほど前、俺が高校生でまだ実家に居た頃の話。その日の夜中の2時頃だったか、家族は皆すでに寝ていて、俺だけゲームをやっていて起きていた。すると、玄関のチャイムが鳴ったような気がした。俺の部屋は玄関前の階段を上がってすぐの場所だったのでよく聞こえる。こんな時間に誰か来たんだろうか?そう思って…
これは俺が高校生だった頃に、何の脈絡もなく女の幽霊さんを見るようになった時の話。ちなみに、曰くがありそうな場所に行ったとか、罰当たりなことをしたとか、そういった心当たりは全くない。ある夜、不意に目を覚ますと、布団の横に着物姿の女性が座っていた。怖いのでそちらに背を向けて布団を頭まで被り、気のせいだ…
これは、犬にまつわる少し奇妙な体験話。彼女の実家では、かつて黒い犬を飼っていた。「血統書とかはなかったけれど、おそらく甲斐犬だと思うの」。彼女はそう言う。彼女が物心ついた頃には、もう立派な成犬だった。頭の良い犬だったそうだが、奇妙なことが度々あったらしい。例えば、ドアを閉めていたはずなのに、いつの…
これは、俺のじいちゃんから聞いた話。じいちゃんは山登りが好きで、正月はいつも山の上で初日の出を見るくらいな人だ。じいちゃん程の登山レベルになると、富士山など有名な山は雰囲気が俗っぽいからという理由で、あまり知られていない山で見たいと言う。その年も日の出に時間を合わせて暗いうちから登り始めたのだが…
これは叔父夫婦が以前に、とある大学の寮で住み込みの仕事をしていた時の話。その寮の2階のど真ん中の部屋(仮に206号室)は、叔父夫婦が雇用された時点で既に”閉鎖”されていた。管理会社に理由を聞くと、「水漏れが酷いので閉鎖している」との説明を受けた。一度、隣の205号室の生徒から「水音がする」と言われ…
これは大学時代の一時期に、よくないモノに憑きまとわれて疲弊していた話。そのモノは目には見えないけれど、ゾワゾワと感じる程度だったが・・・。どこで拾ってきたのか、家にいるとよくある現象に加えて、毎晩夢に出てくるようになっていた。その姿が本当におぞましい。老若男女、色んな人の色んな身体の一部がポテ…
これは、ある犬とその飼い主にまつわる不思議な話。私は小さい頃に『コンタ』という名前の犬を飼っていた。コンタは人懐っこい犬だったけれど、私が小学5年生の夏に交通事故に遭い、突然この世からいなくなってしまった。大泣きながら私は父と山に登り、クヌギの木の下にコンタを埋葬した。やがて大人になった…
これは私が高校卒業の時に体験した、ほんのり怖い話です。卒業式を終えて2~3日後だったと記憶しています。卒業してみんなが離れ離れになる前に宴会をしよう、ということになりました。級友の中にお寺の息子の加藤君(仮名)がいて、そこには広い座敷があるというので、20人近くでそこに集まって宴会をしました。その…
これは、先輩が不可解な体験をした時の話。先輩は中学を卒業するまで、山間の小さな村に住んでいた。そして、その村には閻魔堂と呼ばれる小さなお堂があったそうだ。ただ、本当に閻魔を祀ってあったわけではなく、単なる呼び名のようなものだったという。実際、御神体は『お面』だと聞いていたが、直接目にしたことは…
これは、とある山の観光地でバイトをしていた時の話。バイトの期間中、日によって宿泊地は転々としていた。ある日のこと、1日の仕事を終えて登山口の建物にあった宿泊地の寝室に入ったところ、一足先に到着していた先輩が顔面蒼白になっていた。そして、「お前、誰かとすれ違わなかったか?」と俺に尋ねてきた。先輩が…
これは数年前の学生時代に、バイトで廃材運搬の助手をしていた時の話。日当1万円だったこともあり、声がかかれば授業をサボってでも行っていたのだが、その日は「県外だけど3万出すよ」とのことで、即答で了承した。ため池を整地にするとかで、そこで出た残土を別の山にポイする仕事内容だったが、重機の免許も無い…
これは、私が美大生だった頃の話。その日、キャンパスの2階にあった絵を描く作業場でぼんやりしていたら、イーゼルの上に誰かのスケッチブックが置いてあった。私はなんとなく、パラパラとページをめくってみた。すると、”口を縦に大きく開けて舌を出している、細長すぎる顔をした女の絵”に目が留まった。その絵の女は…
これは、鉄道会社に勤務していた知り合いの田中さん(仮名)から聞いた話です。ある冬の日、田中さんの勤務時間中に『飛び込み自殺』があったそうです。田中さんは仕事を辞めるまでに計3回の飛び込み自殺の後処理をしたそうですが、こればかりは慣れるものではなかったと言います。特に、自殺者の遺体を”集める”作業は…
これは、私が小学1年生の頃の話です。当時、仲の良かった3人の友達がいました。私を含めたその4人がその時に夢中になっていたのは、砂場で山を作って水路を作り、頂上から水を流すという遊びでした。しかし、その日はいつも遊んでいた公園を上級生に占領されてしまい、挙句に自転車で追い回されて砂場から出されてしま…
(終)
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