樹海で見つかる複数遺体の共通点
これは山梨県富士河口湖町にある、あの『青木ヶ原樹海』にまつわる話。
捜索隊の方なら知っていることだが、ここは自殺の名所ということで、年に一度捜索隊を出し、遺体を見つけては運び出しと身元の特定をしている。
少し余談になるが、この仕事のバイト代がかなりの高額だったりもする。
そして、遺体を運び出す際には担架を使うのだが、実はこの担架は“二種類”用意されている。
なぜなら樹海で亡くなる人は、一人で自殺している場合と二人で自殺している場合があり、その為に二種類の担架が必要なのだ。
また、夫婦だったり恋人だったりと、きっと事情は様々だろうが、そういった遺体には“ある共通点”がある。
彼らは、ほぼ必ずと言ってよいほど手を繋いで亡くなっている。
そして、この手は絶対に離れない。
どんなに強引に引っ張っても、決して外れない。
なので搬送用の担架は、事前に一人用と二人用の二種類が用意されるというわけだ。
(終)
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