怖話ノ館(こわばなのやかた)
2015-3-18 19:30 [怖 15巻]
バイト中、
相方を驚かして笑っていた。
そして朝方、
ペットボトル飲料の補充を
相方が始めた頃、
僕は適当な雑務をこなすために、
店内とバックルームを
行ったり来たりしていた。
再度バックルームに戻ろうと
した時、
店内とバックルームを隔てる
スイング式の薄い扉の前まで来ると、
誰かがその扉の前で
こっちを覗いている。
てっきり、相方が逆に僕を
驚かそうとしているのだと思い、
扉を軽く蹴った。
扉が向こうに開いて、
顔に当たるはずだった。
が、扉は何にも当たらなかった。
あれっと思った。
相方はそこにいなかった。
別のところで黙々と
仕事をしている。
勿論、扉からそこまで
一瞬で移動するのも不可能。
確かに誰かの顔が見えたし、
こっちを覗いて笑っていたのも見えた。
あれは何だったのだろう?
たまにそこのコンビニでは
誰もいないのに声がしたり、
カウンターにコーヒーを
置く音がしたりする。
(終)
タグ:コンビニ, バイト, 朝方
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