僕がミクシィを退会した理由
昔にミクシィ(mixi)をやっていた頃の話。
ある日、知らない人からメッセージが届いた。
文面から察するに、どうも僕がプロフィール欄を埋めるために適当に設定していた偽名を見て、僕を自分の友達か何かと勘違いして声を掛けてきたようだった。
すぐに”人違い”だと説明すると、「でも折角だからマイミクにならない?」と誘ってきたので、特に断る理由も無いと思い、僕は承諾した。
※マイミク
ミクシィ(mixi)内で繋がっている友人や知人。
それからしばらくは、お互いの日記にたまにコメントを残す程度の関係が続いていたが、ある時に彼が「実際に会ってみよう」と誘いをかけてきた。
彼の目的は何だったのか?
でも、僕もその彼も男だし、正直に言えば気乗りしなかったので、「うん。まあ、そのうちにね」といった感じで、その場をはぐらかした。
それでもその彼は、「いつ?」、「どこで会いたい?」等と、しつこく会おうと誘ってくる。
なんだか面倒くさくなってきた僕は、彼に返信するのをやめることにした。
それでも彼は一方的に、僕へメッセージを送り続けてきた。
「会おう」という誘いのメッセージ以外にも、「好きな漫画は何?」、「ドラゴンボールで一番かっこいいと思う技は何?」等と、どうでもいいような質問メッセージが毎日何通も送られてきていた。
また、自分の日記には、「マイミクの○○さん(俺)と会って遊んだ」という内容のデタラメを書いていたり・・・。
僕はプロフィールの苗字に「森」という偽名を使用していたが、多分それを参考にしてか、彼は自分のニックネームを「木木木」と変更していたりと・・・。
さすがに気味が悪くなってきたので、僕はミクシィを退会することにした。
それからしばらく経った頃、元マイミクだった友人から電話があった。
「ミクシィの『木木木』ってやつ、お前の親友なんだろ?連絡先が分からなくなったから、お前の住所と電話番号を教えてくれって言ってるけど?」
僕は不安になって、他の元マイミクにメールで「木木木」のことを確認してみると、やはりほぼ全員のところに「金を貸しているが返してくれないので連絡先を教えて欲しい」等のメッセージが届いていたようだった。
霊的な怖さは一切無いが、当時の僕はかなりビビっていた。
(終)
ヤローにストーカーされても嬉しくないよな