悪霊と戦った住職さんの一言
先輩のAさんはひどく怖がり。
よせばいいのに友達に乗せられて
肝試しをやってきました。
不安がるAさんに、霊感の強い
同僚のB君が近づきます。
「心配いりませんけど、
念のためこれを持っていてください」
それは、水晶で作られた数珠でした。
しかし、その数珠を手にしてからも
Aさんの不安感は消えません。
たまりかねてあるお寺を訪ねると、
住職さんがAさんを見るなり
顔色を変えました。
住職さんと「それ」の戦いは、
どれほどのものだったのでしょう。
不意に住職さんが叫び声を上げると、
お守りの数珠が飛び散り、
同時にAさんの不安感は消えました。
Aさんが数珠を見ながら
「お守りが身代わりに・・・」と話すと、
住職さんはつぶやきました。
「お守り?逆じゃ・・・」
(終)
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