隠岐のコトリバコ 3/8

電話ついでにというか、

Mに聞きそびれた事を

質問してみました。

 

1、あの場にいたS以外の人間、

つまり俺とKは大丈夫なのか。

 

2、俺の家に来る前に、件の小箱で

遊んでたという家族は大丈夫なのか。

 

3、頼むよ!まじアレなんだったの!?

気になって毎夜6時間しか寝られないよ!

 

以上3点です。

以下Mの回答。

 

1,2の回答。

アレは、

子供と子供を産める女にしか影響なし。

 

Sの父と弟は問題外。

母は・・・閉経してるんじゃないか?

 

Sのばあちゃんもな。

もちろんA(俺)も大丈夫。

 

Kについては

危ないかなと思ったけど、

触れた時間が短かったため

問題なしだろう。

 

いざとなったら、

とおちゃんがいるし大丈夫、

とのこと。

(あの日は旅行で、

Mの母と外出してたそうです)

 

3について、

実はM自身も詳細は知らないらしい。

 

ただコトリバコは、

『子取り箱』だそうです。

 

本当かどうかは不明です。

 

俺を何とか反らそうと、

ウソついたのかもしれないですが・・・

 

会話の口ぶりからして、

知らないはずが無いと思ってます。

 

ただ、そこまでして隠すほどの

ことだってことでしょうか。

 

なおさら怖いけど気になります。

 

次、Sちゃんとの会話ですが

要約すると、

 

あの後、業者が納屋を

解体しに来たのですが、

そのときお隣のおじいさんと

一騒動あったそうで、

 

そのときの内容を、

3人に話しておきたいと。

(M、俺、K)

 

Sいわく、自分も恐怖より

好奇心が勝ってるということ。

 

当事者として何があったのか、

アレはほんとに何だったのかを

せめて知りたいということでした。

(さすがだぜSちゃん!)

 

Mのお父さんに話を聞ければ

一番いいのでしょうが、

さすがにMが渋ってるのに、

お父さんに直談判ってわけには

いかないでしょうね・・・

 

もし聞くことが出来れば、

聞いてみます。

 

ここまで来たら全部知りたいなぁ

と思ってます。

 

<以下続編②>

 

載せようかどうか

かなり迷ったんですが、

 

4人で相談し、

それぞれ思うところもあり、

掲載することにしました。

 

俺自身、かなり衝撃的なことを

偶然聞かされたので混乱してます。

 

会話の細部は

記憶を頼りにかなり補完して、

会話らしくしているということも

了承してください。

 

あと、主要な発言しか書いてません。

伏せてる部分も多々あります。

 

文中、『部落』とか『集落』という

言い方をしてますが、

実際の話の中ではそう言ってません。

 

あくまで便宜上の言い方です。

 

一応ひどい言葉らしいので、

伏字みたいなものと思ってくださいね。

 

当日夜の時点では当事者4人、

俺の家でSの話を聞くという

予定だったのですが、

 

SがSの家族、

そして納屋の解体の時に

一騒動あったという、

隣家のおじいさんも交えて

話がしたいとのことで、

Sの家に行くことになりました。

 

M、S、K、A(俺)

それと、Sの父はS父、母をS母、

Sの祖母をS婆、SのおじいさんをS爺、

隣のおじいさんをJとしましょうか。

(S弟は仕事のため不在)

 

それと、方言で書くのは

なるべくやめます。

 

JとS婆の話、

ほとんど異国語なので・・・

 

まず、Sが事件の後、

納屋の解体業者が来たときの話を。

 

俺の家での出来事の

2日後になります。

 

頼んでいた業者が来て、

解体用の機械を敷地に入れ

作業に入ろうかというとき、

 

S父に隣家のJが

話しかけてきたそうです。

 

S父がおじいさんに

納屋を解体することを伝えると、

Jは抗議してきたそうです。

 

S父と揉めてたそうで、

その声を聞いたSが、

 

「もしかしたら、あの箱のことを

知っているのかも」

 

と思い、Jに聞いてみようと

外に出たそうです。

 

この時点でSは、

家族にあの日のことは

話してなかったそうです。

 

「納屋を壊すな!」

というJに対し、

 

S「反対する理由は、

あの箱のことなのか」

 

S「あの箱はいったい何なのか」

 

という様なことを聞くと、

Jは非常に驚いた顔をし、

 

「箱を見つけたのか」

「あの箱はどうした?」

「お前は大丈夫か?」

 

と、慌てた様子で

聞いてきたそうです。

 

Sが事件の経緯を話すと、

Jは「自分の責任だ。自分の責任だ」

と謝ったそうです。

 

そして、

 

「聞いておかんかったから

こんなことになった」

 

「話しておかんかったから

こんなことになった」

 

「近いうちにお宅の家族に

話さないけんことがある」

 

と言い、

帰って行ったそうです。

 

そしてSはポカンとしてるS父に、

事件のことを話したそうです。

 

Jの話を聞いてから、

俺らに話そうと思ってたのですが、

 

Jが話しに来る素振りを見せず

イライラしてたところに、

俺から電話があったと言うわけです。

 

そして、俺の電話を受け、

Mも来るなら今日しかないと思い、

 

その『話さないといけないこと』

今日話して欲しいということで、

 

Jを父と一緒に説得して、

来ていただいたそうです。

 

(続く)隠岐のコトリバコ 4/8へ

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