通り魔の因果
1981年6月17日、
東京都深川で、
女性4人と幼児2人を
次々と包丁で刺し、
さらに女性一人を人質にして
中華料理店に立て篭る、
「深川通り魔事件」
が発生した。
犯人(当時29歳)は篭城から7時間後に、
警官に取り押さえられた。
その時の白のブリーフ一丁の姿は、
あまりにも有名である。
しかし、
この事件には驚くべき
事実があった。
犯人の祖父はかつて、
深川で刺殺されているのだが、
なんと相手は、
最初に殺傷した親子連れの
母親の祖父であったのだ。
もちろん犯人はその事実を
知る由もない。
ただの通りがかりの犯行である。
つまり、
因果が世代を越えて、
犯人に復讐させる結果と
なったのかも知れない。
この事実は一部のマスコミ関係者
だけが知っていたが、
被害者の人権保護のために、
闇に葬られた。
(終)
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