「オガワさんちの息子さんですか?」
これは、今でも続いている不可解な体験話。
僕は中学生から高校生にかけての6年間、「オガワさんちの息子さんですか?」という質問を、駅やスーパー、コンビニで、見知らぬ人から年に4~5回されることが続いていたことがあった。
その都度、声をかけてくる人は違ったけれど、オジサンかオバサンだった。
一度は家の電話にも、「オガワさんのお宅ですか?」とかかってきたこともあった。
今は社会人になり、仕事も忙しくて当時のことは忘れていたけれど、最近職場に「オガワさんをお願いします」とか、「オガワさんはいらっしゃいますか?」といった電話がかかってくるらしい。
また一般的に職場にかかってくる電話なら、身分や所属を名乗るのが普通だと思うけれど、その電話は名乗らないらしい。
電話を受けた人が尋ねても、「プライベートの知人」とか、「知り合いの者」と言うのだそうだ。
そもそも、うちの職場には『オガワ』という名前の人はいない。
よく分からない出来事だけれど、ほんのりと怖い感じもする。
(終)
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