集団神隠し事件

ある島の灯台守達が、

全員神隠しに遭った事件がある。

 

連絡がつかないので数日後、

救援隊が向かったら、

灯台日誌だけが残っていた。

 

その日記が、神隠しに遭う数日前から

何か変だったようだ。

 

実際には、その数日間

晴天続きだったにも関わらず、

凄い嵐がきて、

パニックを起こしている描写があった。

 

灯台守の仲間の一人が、

祈りを捧げている。

 

もう一人は喚いているとか、段々と

意味不明な記述が増えている。

 

最後は、嵐が去ったという描写のあと、

「天は光に満ち、神は我とあり」

と書かれて終わっていたという。

 

そして灯台の中は、

灯台守達のレインコートだけが、

なくなっていたという事実。 

 

これは他国にて、

実際に起きた話である。

 

(終)

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