怖話ノ館(こわばなのやかた)
2014-12-27 15:00 [謎怖 5巻]
俺は今は健康体そのものだけど、
小さい頃は凄く体が弱かったらしい。
1~2歳の頃に、
原因不明だけど高熱が出て、
何日も昏睡状態になった。
ある日、昏睡が解け、
熱も下がり親も安心した。
その日の晩に、
俺が寝付いたかどうか親が見に来たら、
俺は発作を起こしていた。
「○○ちゃん!大丈夫!?しっかり!」
親が呼びかけても、
俺は何の返事もしなかった。
少しして発作は治まり、
親も一安心。
しかし、俺がハァハァ言いながら、
何かつぶやいているらしい。
親は、「なに?」と俺に聞く。
俺は黙っている。
俺の呼吸は次第に荒くなり、
最高潮に達したとき、
「お前らのせいだ!」
と、震え上がるほどの大声で叫び、
白目を向いて、ぐったりした。
しばらくして、
俺の呼吸が止まっていることに
親は気付き、
救急車を呼び病院に運ばれ、
一命は取り留めた。
まだ言葉も儘ならなかった時期なのに、
そう叫んだときは、
一字一句はっきりとした声だったらしい。
またその声の大きさも、
尋常ではなかったらしい。
病気の原因は未だに分からない。
(終)
タグ:取り憑かれる, 幼児, 昏睡状態, 高熱
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