地下鉄の車内でウトウトしていたら
これは、もう20年近く前に家族が体験した話。
ある日、地下鉄の車内でウトウトしていたら、目の前を通り過ぎていく『男性の足元』が見えた。
その時は気にも留めないで、そのまま寝ていた。
しばらくして同じ方向からまた人がやって来たので、ふとその足元を見たら、さっき目の前を通り過ぎていった男性と同じ格好だった。
おや?と思ったが、偶然似た格好の人かも知れないと考え直して寝直そうとしたら、また同じ方向から人がやって来る気配を感じた。
今度は恐る恐るその足元を確認すると、やはり先程と同じ格好だった。
さすがにヤバイと思い、目を瞑って祈る気持ちで次の駅に着くのを待ったが、なかなか駅には到着しない。
その間にも人の気配は、何度も何度も同じ方向から現れては消えていったそう。
「顔を確認すればよかったのに」と私が言うと、「同じ状況でアンタにはそれが出来るの?目の前で立ち止まってこっちを見たらどうする?」と返されて、納得してしまった。
どの区間での出来事だったかは忘れたが、最寄り駅は円山公園。(札幌市営地下鉄東西線の駅)
当人が寝惚けていただけかもしれないが・・・。