夜勤中の病院にて体験した怪
彼は病院に勤めていて、
夜勤で働いていたら、
ドアがトントンとノックされた。
「はい?」
でも返事がない。
自分以外にも
まだ誰か残ってるのかな、
なんて思いながら
無視してると、
また、トントン。
「誰ですか?」
また返事がない。
おいおい、
なんかの冗談かよ・・・
やめてくれよ・・・
って時に、
また、トントン。
怖くなった彼は、
扉までダッシュして
ドアを開けました。
誰もいない。
ゾッとした彼は、
元の場所に戻ると、
帰り仕度を始めた。
すると、またトントン。
「・・・」
すると、またノック。
彼は凄く怖くなったんだけど、
どうしようもないので、
「すみません、
誰かそこにいるんですか?」
返事なし。
「本当にいたらもう一回、
ノックしてくれますか」
『トントン』
「生きてる人ですか?
もしそうだったら、
ノックを2回して下さい。
じゃなかったら、
ノックを1回して下さい」
『トン』
「この病院で死んだ人ですか?
もしそうなら、
ノックを2回お願いします。
違うなら、
ノックを1回お願いします」
『トントン』
「男の人ですか?
もしそうなら、
ノックを2回して下さい。
もし女の人なら、
ノックを1回お願いします」
『・・・』
あれ?
返事がない・・・。
「あなたはそこに一人ですか?
だったら1回ノックして下さい。
二人でしたら
2回ノックして下さい」
すると、
『トントントントントントントントン・・・!』
彼は気を失ってしまって、
朝、同僚に発見されたらしい。
(終)
まぁ具合の悪い人が集まるのが病院だから、亡くなる人の数も…。
代表者が人数数えながらトントンしたかと思うと、几帳面やな。