色々な方がいらっしゃる喫茶店

今年の1月頃に、

私が体験した出来事です。

 

その頃、彼女が

癌の手術をしたばかりで、

 

近くの美江寺観音様へ

治癒の祈願に、

 

お店を開ける前に

参拝してました。

 

彼女の癌は驚くほど回復し、

 

これも観音様のお陰と感謝して、

参拝を続けていた・・・

 

そんなある日。

 

午後3時くらいに、

二人の男のお客さんがみえました。

 

その二人にお水を出そうと

用意していましたら、

 

もう一人駆け込んで来る

男のお客がいまして・・・

 

お水を三つ用意し直して

テーブルに行くと、

 

二人しかいません。

 

私が「三人様ですよね?」

と尋ねますと、

 

「いいえ、二人です」

との答え。

 

あれ?後からもう一人来たよなぁと、

遊びに来てた彼女に言うと、

 

彼女は「ううん、二人だったよ」

と言います。

 

ええっ?

本当かぁ・・・。

 

じゃあ、後の一人は幽霊か?

などと彼女と話していました。

 

テーブルには、

初老の紳士とサラリーマン。

 

後から来た若いヤツはどこに?

と考えていました。

 

しばらくして二人が会計のため、

レジの所にみえました。

 

そこで、また驚きの

出来事が起きました。

 

なんと、

会計に来た二人は、

 

サラリーマンの上司と部下

という感じ・・・。

 

二人は黒いネクタイ・・・。

 

えっ?

 

後から来た幽霊だと思った方が、

目の前で千円札を出している・・・。

 

震えるような手でお金を貰い、

お釣りを渡しました。

 

二人が帰った後、

彼女に聞きました。

 

彼女が言うには、

 

最初に一人入って来て、

 

後からもう一人

駆け込んで来たんだと。

 

じゃあ、幽霊が入って来た

と話している時に見えていた、

 

あの初老の紳士が

幽霊だったのか!

 

なんとも狐につままれたような

体験でした。

 

どうやら、まず上司が

一人で入って来て、

 

遅れて来た部下は

トイレに直行。

 

部下がトイレにいる間に、

私が応対していたらしいです。

 

この体験の答えは、

次の日に分かりました。

 

朝一番に、初老の品の良い

女性がみえました。

 

昨日がご主人の葬式

だったとか。

 

聞くと、

まだまだ若いと言える60代。

 

近くで洋品店を

営んでいらっしゃる方でした。

 

奥様に昨日の事を

話そうか迷いましたが、

 

言わずにおきました。

 

私のお店は、

 

店中に彼女が描いた

仏画が溢れるお店です。

 

色々な方がいらっしゃいます。

 

初めましての挨拶代わり、

の体験談でした。

 

(終)

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