俺の作る料理は魔界の異物

料理道具

 

料理の才能が全くない俺。

 

新婚当時、共働きだから当然家事もちゃんと分担するつもりだった。

 

ある日、俺がカレーを作って二人で食べたところ、嫁がとんぼ返りをするようにひっくり返ってブッ倒れた。(決して誇張ではない)

 

直後の二人の会話はこうだ。

 

「二度とご飯作らなくていいから!」

 

「え?確かにちょっと失敗したけど、これからもちゃんと作るよ^^」

 

「ダメ!って言うか絶対にやめろ!」

 

どうやら、俺の作るのは『Death料理』という魔界の異物らしい。

 

月日は流れて去年のお盆のこと。

 

嫁が出掛けていたので、俺は自分で昼飯を作った。

 

ちなみにチャーハンだ。

 

ふと思い立ち、小鉢にチャーハンをよそって仏壇にお供えした。

 

しばらくして小鉢を下げに行ってみると、仏壇に置いていた位牌や写真が倒れて散乱していた。

 

「ご先祖様、俺のチャーハンはそんなに不味かったですか・・・」

 

(終)

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One Response to “俺の作る料理は魔界の異物”

  1. 匿名 より:

    銀魂のお妙さんの作る料理を想像したらいいんかな。
    ダークマター的な?

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