呪う女 11/18
あいつは俺を呼び出す時、 玄関の呼鈴を鳴らさず 窓に小石を投げてくる事が、 しばしばあったからだ。 俺は窓から外を眺めた。 家の前の路地にある電柱に慎がいるはず! と思ったが、慎の姿は無かった・・・
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あいつは俺を呼び出す時、 玄関の呼鈴を鳴らさず 窓に小石を投げてくる事が、 しばしばあったからだ。 俺は窓から外を眺めた。 家の前の路地にある電柱に慎がいるはず! と思ったが、慎の姿は無かった・・・
誰かが外から窓に顔を付け、双眼鏡を覗くように 両手を目の周辺に付け、室内を覗いている。 家の中は電気をつけていない為、 外の方が明るく、こちらからは その姿が丸見えだった。 窓に『中年女』が、・・・
運動会の時より必死に走った。 風を切る音以外聞こえない程、無呼吸で走った。 無我夢中で家に向かって走った。 家まであと10メートル。 よし!逃げ切れる! !!! 一瞬、頭にある事・・・
俺と慎は、警官が追って来ていないことを 充分に確認し、道端に座り込み、 緊急ミーティングを開催した。 「これからどーする?」 「どーしよ・・・」 俺達は途方に暮れていた。 最後の・・・
慎は立ち上がり、 「よし、このカメラを早く現像して、 警察に持って行こう」 と言った。 俺達は山を駆け降りた。 山を降り、俺達は駅前の 交番へ急いだ。 このカメラに納められた写真・・・
慎はズボンのポケットから インスタントカメラを取り出し、 右手に握ると、 俺の期待を裏切り「よし」と小さく呟き、 山へ入るとすぐさま走り出した。 俺は、その後ろ姿に引っ張られるように 走り出し・・・
それから三日後。 その日は珍しく、 内藤と佐々木と俺と慎の四人で 一緒に下校した。 内藤は体がデカく、 佐々木はチビ。 実写版のジャイアンとスネオみたいな奴ら。 も・・・
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