少しだけ先の未来が見える特殊な能力
これは、少し不思議な『予知能力』にまつわる話。
私には、少しだけ先の未来が見える。
例えば、右から赤い車が来るからスピードを落とそうと思うと、本当に右から赤い車が出てくる。
宝くじが当たる自分が見えるから、買うと当たる。
学生時代には友達が好きな人に告白して断られるのも見えたけれど、友達には言っても信じてもらえないだろうから言えなくて、その後に友達は告白をして、私が見えた台詞でフラレタ。
能力は遺伝している
そして息子が今日、「左から銀色の自転車が飛び出してくるから危ないよ」と、私の手を引っ張ったからビックリした。
私には見えていない未来だったけれど、左から若い男性が自転車で飛び出してきた。
この不思議な能力は、『鍛えれば誰でも身につく』と聞いたことがある。
母も同じ能力があることは知っているけれど、母の兄弟には無い様子。
自分が見たくて見るのではなく、スッと見えるだけ。
ちなみに、宝くじは外れたことはない。
なぜなら、当たるのが見える時しか買わないから。
この種の能力は、あるだけで幸福とも不幸とも言えないと思う。
基本の運を乱さず、たまにラッキーなことがあれば素敵なのかな。
けれど、あまりギラギラとお金そのものを願わない方がいいのかなと思っている。
望み通りに大金が入ったとしても、それは”家族の急死による保険金”というようなことになっても困るので。
必要なだけ豊かさが自分に流れ込む、みたいな穏やかなイメージを持つ方が無難だと思う。
(終)