ちゃんと閉めたはずの部屋の窓が
これは、私が19歳の夏のある日の出来事です。
専門学校が夏休みに入ったので、久しぶりに実家へ帰り、2階にある自分の部屋で本を読んでいました。
すると、隣の姉の部屋からカタカタと音がしていました。
気になって見に行くと、全開になった窓から入った風に、壁掛けが揺れているだけでした。
ただ、家猫が脱走するため、我が家では『部屋を空ける時は窓を閉めること』という決まりがあったので、「どうして開けっ放しなの」と思いつつ、窓を閉め、鍵をかけ、読書を再開しました。
しばらくした頃にふと、几帳面な姉にしては珍しいと疑問に思い、姉を探しに1階へ。
台所で姉と母を見つけたので、「猫が出たらどうするの」と窓のことを話すと、掃除の後に窓を閉め、それから2階には上がっていない、と姉。
2階には行ったが窓は閉まっていた、と母。
そしてそのまま、3人で恐る恐る2階へ上がりました。
案の定、窓は”全開”になっていました。
ちなみに、ド田舎の我が家の周りは水田と林です。
泥棒なのか何なのか、未だに不思議な出来事でした。
(終)
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