仏降ろしされたじいちゃんの恐ろしい予言
これは、じいちゃんの予言の話。
私にとっては物凄く怖いことなので、誰かに聞いてほしい。
じいちゃんは、私が小学6年生に上がる直前に死んだ。
そして百か日も過ぎた頃、『仏降ろし』というものをやった。
私の死は近い!?
仏降ろしとは、「えんじっこ」と呼ばれるイタコのような人が亡くなった人の霊を死後の世界から呼び、霊の言葉を代弁するもの。
代弁する時の言葉はえんじっこによって違うようで、その時は古典で使われているような言葉で話していた。
いざ仏降ろしが行われると、最初に降ろされたのはじいちゃんを連れていったという御先祖様だった。
そこからもう一人降ろしてから、じいちゃんが降ろされた。
その頃には、その場にいた家族や親戚はみんな泣いていた。
・・・が、えんじっこがじいちゃんからの予言を言い出した途端、周りの空気が凍った。
予言は2つ。
1つ目は、家族内で1年以内に2人が入院する。
2つ目は、じいちゃんにゆかりのある人が近いうちに事故死する。
そして、この予言は現実に起きた。
まず、私と父親が仏降ろしから1年以内に入院した。
さらに、じいちゃんが生前お世話になっていた出稼ぎ先の会社の社長が交通事故で亡くなった。
私は「じいちゃん凄いな~」くらいにしか思っていなかったが、あの予言には”続き”があったそうだ。
じいちゃんはあの日、仏降ろしに来ていた人達の『死ぬ順番』も言っていたのだという。
子供だった私はえんじっこが何を言っていたのか分らなくて、最初の2つの予言しか教えてもらっていなかった。
なぜ今そんな話が出てきたのかといえば、つい先日、その死ぬ順番で私の前に名前が出されていた人が死んだからだ。
また、その順番も今のところその通りになっているらしく、この流れでいけば私は危ないかもしれない。
(終)
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