怪奇な現象が度々起きていた市営団地
これは、昔に住んでいた市営団地での話。
そこでは怪奇のような不思議なことが多くありました。
引っ越して来た時、玄関の左上に『木で出来たケースに入っている御札』があったのですが、なんとなく嫌で外してもらいました。
ただ、その御札は何故か五寸釘で打ち付けてあったので、処分したらいけない気がして食器棚の上に置いておきました。
みんなに言うと怖がるでしょ?
それ以降に起きた怪奇な不思議な事とは・・・
①『玄関入って正面にある和室で寝ると金縛りに遭う』
②『真夜中に台所で凄い速さの足音が聞こえる』
③『真夜中に玄関でゴロゴロと大きな音がしたので見に行くと、8キロのダンベルが左右に転がっていた』(転がるのを防止する為に球体部分の一部は平らにカットされている形状なのに・・・)
④『部屋や台所でタバコの煙が消える瞬間のような白いモノをよく見かける』
・・・などがありました。
その団地には今から十数年前に引っ越して来て、2年ほど前までそこに娘と住んでいた頃の話なのですが、最近になって娘が「あの団地、怖かったよね~。玄関に生首あったんだよ」と言ってきました。
私はそれに驚き、「えっ!?どういう事?」と聞きました。
娘によると、玄関ドアの上に木を1枚渡した棚が取り付けてあったのですが、その右端におじさんの頭部が常にあり、青白い顔で目をゆっくりと動かしながら辺りを見ていたそうで、目が合わないように気づかないフリをしていたらしいのです。
「いつ頃から見えてたの?」と聞けば、「幼稚園に上がる前くらいから小学校を卒業して引っ越しするまで常にそこにあったよ」との事。
「なんで教えてくれなかったの?」と言えば、「だって、みんなに言うと怖がるでしょ?」と返された。
新聞を取りに行ったり、出かける度に怖かったそうです。
小さな娘が家族に気を遣って黙っていたのも可哀想だけれど、想像しただけでもゾッとしました。
(終)