3歳の娘が言うには我が家に・・・
これは、我が家の不思議な話。
3歳の娘が言うには、我が家には『ささろさん』という者いるそうで。
ささろさんは大きくて、白くて、優しくて、顔が無い、と。
ある日のこと、娘が髪の毛を三つ編みにしていた。
「誰にしてもらったの?」と聞くと、「ささろさん」と言う。
もちろん妻に問いただしたが、真相は謎のまま。
ある日のこと、私が風呂場で髪の毛を洗っていると、人の気配がした。
が、よくあることなので放っておいた。
しかし寝る時になって娘が、「パパ、ささろさんとお風呂に入ってたね」と言った。
ある日のこと、3日間ほどの旅行から帰って来たら、ソファが尻型に凹んでいて、触ると生温かい。
つい今まで誰かが座っていた感じだった。
娘に「ここに、ささろさんがいたの?」と聞くと、「知らない」と言う。
てっきり私は、ささろさんネタが増えたと思った・・・。
ある日のこと、妻が外出中に娘が何か食べていた。
よく見ると、押し入れの上段に隠しておいたチョコボール。
絶対に3歳の娘には届かない高さの所に置いておいたのに。
「どうしたの?」と聞くと、「ささろさんに取ってもらったの」と言う。
ささろさんが何者かは分からないが、娘に手を振ってくれていたみたいだし、怖がるのも失礼かなと思っている。
ささろさんは別に危害を加えるわけでもないし、もしかすれば座敷童子の一種かもしれない。
でも我が家は旧家ではなく、マンション。
しかも3階。
こんな所にも座敷童子は出てきてくれるのか、という疑問もあるが。
ただ、ささろさんは大事にしていこうと思う。
と言っても、お線香をあげて成仏されたりしても困るので挨拶をするぐらいだが。
※参考|イマジナリーフレンド
「空想の友人」のことであり、心理学、精神医学における現象名の1つである。(Wikipediaより引用)
(終)
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