修学旅行の旅館で体験したこと
俺が中3で、
修学旅行の時の話。
一通り見学した後、
旅館に行った。
部屋は各自離れみたいな小屋に、
5~6人くらいだった。
修学旅行の就寝時間って早くて、
部屋の電気真っ暗にされて・・・。
みんなもやったと思うけど、
最初は寝たフリとかしてるんだけど、
その後に遊んでたりしたよね?
俺らもそんな感じで、
枕投げとかしてた。
そしたら先生にバレたのか
分からないけど、
部屋のインターホンが、
『ピンポーン、ピンポーン!』
って鳴った。
ヤバイと思い、
とっさに布団を被って、
寝たフリをした。
先生は気のせいだと思ったのか、
インターホンは止み、
部屋まで入っては来なかった。
俺らは何分か経って
平気だと思い、
調子に乗って、
またまた枕投げをした。
そしてさすがに気付いたのか、
インターホンをさっき以上に鳴らされた。
友達と顔を合わせて、
さすがにバレたねって
顔をしながら、
渋々部屋のドアを開けた。
すると、
誰もいなかった。
友達と僕は唖然だった。
友達もインターホンを聞いてたし、
空耳では無いことは確かだった。
薄気味悪くなって、
次の日、旅館のおかみさんの
話を聞いてゾッとした。
『部屋にインターホンなんて
ありませんよ?』
未だに、思い出しても
ゾッとします。
(終)