お風呂を沸かしてくれる律儀なオバケ
バイト仲間の友人から聞いた、去年の夏頃に実際にあった話。
友人は彼女と同棲を始めようとして都内の一軒家を破格の値段で借りるが、怪奇現象に耐えられず逃げ出してしまうことになった。
彼曰く、その家には律儀なオバケが棲んでいたらしく、何故かお風呂に水を貯めて沸かしてくれるらしい。
最初の頃は2~3日おきに湯船に水を少し貯める程度だったが、だんだんと貯める量も増えていき、最終的にはガスに点火してお風呂を沸かすまでに至ったという。
しかも、毎日沸かされているうえに、熱すぎてとても入れなかったらしい。
結局、友人カップルは1ヶ月半でその一軒家から退去したのだが、隣に住んでいた大家さんには「物置でもいいから使って欲しい」と懇願されたが断った。
ちなみに、敷金や礼金は全額返してもらったという。
(終)
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