最期の言葉は「ハンバーグが食べたい」だった
これは、俺の義兄が体験した話。
義兄のお姉さんが26歳の若さで癌で亡くなった。
まさに息を引き取る直前に、なぜか「ハンバーグが食べたい」と言ったそうだ。
その場に居合わせた身内が「何?ハンバーグ?ん?」と聞き返したが、直後にご臨終となった。
初七日を過ぎた頃、義兄の夢にお姉さんが現れて会話できたそうだ。
その夢の中で義兄は「なんであの時ハンバーグとか言ったの?」と聞いてみたら、「そうやってみんながなんでだろう?って考えてくれてる分、私のこと覚えててくれるでしょ?」って言って豪快に笑ったそうだ。
死ぬ直前までお茶目さんだった。
彼女はきっと成仏できたに違いない。
(終)
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